日本の酪農とその歴史についてのポイント

酪農とは畜産の1つであり、牛や山羊などを飼育して乳や乳製品を生産することを表します。牛乳やチーズ、ヨーグルトなど人々の暮らしに大きく関わっている食品が多いため、ほとんどの国で安定した需要を持っています。肉を食べることを目的とした畜産とは明確に区別されており、適した土地の特徴も異なっています。いわゆる肉牛はどちらかというと温暖な土地が適しているのに対し、乳牛は冷涼な高地が適しています。このおかげで日本では北海道や東北地方で飼育が盛んです。世界ではニュージーランドやの冷涼部や北ヨーロッパで盛んに酪農が行われています。日本人は牛乳やバターなどをよく消費しており需要が極めて高くなることがあります。そのため、ニュージーランドからたくさんの乳製品を輸入しています。

たくさんのミルクを得るためには

酪農を行う上で大きなテーマとなるのがいかにして一頭の動物からたくさんの牛乳を搾り取るのかです。牛や山羊は個体によって乳を出す量が異なります。そこで畜産農家では餌や育て方などを工夫してよりたくさんのミルクを搾り取ることに努めています。これは肉牛を育てている時により太らせようとすることと同じです。一頭一頭から5キロ多く搾乳することができれば、百頭いれば500キロの差になります。もちろん、ただ量を増やすだけではなく、乳の質にもこだわっており1つのブランドとなっているケースもあります。乳牛は搾乳を行わないと乳房炎という病気になってしまうことがあるので、キメの細やかな管理が必要です。一般的には朝と夕方ごろに搾乳が行われ、体験できるところもあります。

需給のバランスが変わる乳牛飼育の現状とは

日本では北海道や岩手県、千葉県、栃木県、長野県などで盛んに行われています。やはり圧倒的な面積を誇る北海道の農家のシェアは非常に大きいものとなっています。戦前には牛乳が高価なものとされ、一般の方が口にする機会もそれほどありませんでした。しかし、学校給食に牛乳が取り入れられるようになってから状況が一変し、高い需要を持つ産業となりました。牛乳を学校で飲んでいた世代は大人になってからも飲み続けるケースが多かったのです。加えて洋風のお菓子がどんどんと日本にもたらされることでチーズやバターへの需要が急増しました。その需要過多の状況が対抗して過剰生産が行われたものの、需要が落ち着き始めると乳価が高騰してしまいました。それゆえに辞めてしまう方が増え、今日では輸入にも頼っている状況です。